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生徒会の任期を終えて

 わたしたち生徒会の任期は、この学園祭とともに終了しました。一年間の任期の中で、数えきれないほどの貴重な経験をさせていただきました。例年の生徒会活動に加え、新しいことにも挑戦させていただきました。私たちの気持ちや考えをいつも理解して協力してくださった先生方、シスター方、そして全校の生徒に感謝の気持ちでいっぱいです。

 51代目生徒会としては最後の更新となりますので、私たちの代の生徒会の活動について振り返ってみたいと思います。

 従来から行ってきたことは、簡単にまとめると

 

?○学校行事(学園祭、音楽会、お別れ会、新入生歓迎会、生徒総会等)の企画・運営・当日の司会進行 

○生徒会新聞の発行 

○公約活動の実施

 

などです。その従来の活動に加え、今年度は以下の事に挑戦させていただきました。

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○東日本大震災研修@宮城県

○仙台白百合の生徒会の方々と交流 (他校の生徒会との交流は初!)

○震災プロジェクト発足

○生徒会ブログの誕生

○国連WFPの活動

○NPO法人ICANのフェアトレード商品を販売

○あしなが育英会の街頭募金

○交流会の開催

○小学校での講演会

○ラジオ番組への出演

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 私たち51代目は、校内だけでなく、「社会や世界へ目を向けた生徒会活動をしたい」という信念のもと活動を行ってきました。生徒会メンバー全員がそのような気持ちを持っていたからこそ、このようにさまざまな活動に挑戦してくることができました。これらの活動を通して、より社会問題を身近に感じることができるようになりました。例えば、「国連WFPの活動」では、世界での飢餓問題の深刻さ、身近な方法で飢餓に苦しむ子どもたちを救えることなどを、活動を通して学び、その学んだことを全校集会で発表し、全校生徒と共有できました。「NPO法人ICANのフェアトレード商品の販売」では、フィリピンの女性たちが低賃金で働かされている現状、そしてその女性たちの作る商品を適正価格で買うことによって自立の支援ができることを学びました。実際にICANの事務所へ行き、フェアトレードの意義を教えていただいたり、商品の買い付けに行ったりしたことも良い経験となりました。

 このようにすべての活動において、それぞれ多くのことを学び、自分たちが社会問題にどう向き合っていくべきか、そして自分たちにできることは何か、について真剣に考える機会となりました。

 また、今年度は様々なメディアに生徒会の活動を取り上げていただきました。東北研修の報告会を全校集会で行ったところ、中日新聞の記者さんが取材に来て下さり、記事として掲載してくださいました。その新聞の記事を読んだ瀬戸市長根連区の自治会長さんから、小学校での講演会の依頼をいただき、会長・副会長で長根小学校にて講演を行わせていただくこともできました。そしてその講演会に取材に来ていたラジオ局の方から、ラジオ番組への生出演の依頼をいただき、後日ラジオに出演させていただきました。

 このような流れで、様々なメディアで取り上げていただいたのですが、すべての始まりは東北研修へ行ったことです。東北へ行っていなければ、新聞に取り上げられることもなければ、講演会も、ラジオ番組への出演の縁もありませんでした。このことから、「何かひとつ行動を起こしてみれば、連鎖していろいろなチャンスに巡り合える」ということを切に感じました。思い切って何か行動してみれば道は開けるのだと分かりました。そういう意味でも、学園祭テーマを東日本大震災に決定し、東北研修へ行くことになったのは何かの縁ではないかと思っています。

 「せっかくの一年間だから、今までの生徒会になかった、新しいことをたくさんやりたいね!」この一言から私たちの活動のすべてが始まりました。「何やる何やる!?」と尽きないアイデアを出し合っていた当初、まさかその多くを実行できることになるなんて、当時は思ってもみませんでした。シスターに熱意と考えを伝え、シスターにも先生にも大賛成してもらい、生徒会費やSクラブの資金で活動を援助してもらい、本当に貴重な経験をすることができました。そしてその活動を、生徒だけでなくもっと広く多くの方に知っていただきたい!という思いによる「生徒会ブログの誕生」も、非常に意義のある試みだったと思っています。このブログが誕生したのも、生徒会で直談判しに行った際に快く許可を出してくださった校長先生、ブログ開設にあたる仕事をしてくれた先生方のおかげです。

 私はこの51代目で「開かれた生徒会」を実現することができたのではないかと思っています。今までにない視野を広げた活動や、校内でしかわからない生徒会の活動を、このようにブログを見てくださる方にも発信することができましたし、代は替わっても、これからも続けていけるからです。

 今年度、新しい試みに挑戦していく上で、もちろん時間の制約があったことは否めません。今まで多くの時間を生徒会活動に費やしてきました。自分たちのしたいことだったので投げ出したいと思ったことはありませんでしたが、例年以上に忙しかったために、勉強や部活との両立でつらいと感じたことはありました。それでもここまでやってくることができたのは、周りの応援や支えがあったからです。理事長先生や校長先生をはじめとする先生方やシスター方、そして全校生徒、間接的に関わって私たちの活動を陰で助けてくれた方々のおかげです。周りからの応援や支えがなければ、ここまで全員でたどり着くことはできませんでしたし、ましてや活動をやり遂げることなどできなかったと思います。こうして画面を通してカピタニオの生徒会の活動を見守ってくださったみなさんにも感謝です。

 私たちの活動にいつも理解し、協力し、時には励ましたり支えたりしてくれた方々全員に、生徒会一同、心から感謝の気持ちでいっぱいです。一年間見守っていただき、本当にありがとうございました。

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聖カピタニオ女子高等学校 第51代生徒会長 光岡佑梨

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