第72回東海高等学校総合体育大会
2025.06.30

6月21日(土)・22日(日)に第72回東海総合体育大会が伊勢フットボールヴィレッジで行われた。1試合の対戦相手は藤枝順心高校のインターハイ3連覇の夢を打ち砕いた常葉大橘高校である。言わずもがな個の技術、フィジカル、メンタルも申し分ないチームである。

立ち上がりから本校のペースで進むもシュートは枠を捉えきれない。飲水タイム以降から徐々に橘ペースになり、前半終了間際のコーナーキックから失点し、0対1で折り返す。後半に入り、一進一退の展開も左サイドのクロスをダイビングヘッド気味に決められ、0対2。このまま試合終了の笛を聞いた。勝ち点を取りに行ったゲームは勝ち点0で得失点差-2の最下位で初日を終えた。この流れは8年前と同じで、会場も同じ伊勢フットボールヴィレッジである。その時は残り2試合を連勝し、全国切符を勝ち取った。

2日目の1試合目は地元三重高校。歴史あるチームで今年のめぬまカップでは第3位と健闘している。お互い3年生主体のチームは生き残りを掛けた戦いとなった。立ち上がりからボールを握り、相手陣地内でゲームを進めるもシュートは枠を捉えきれない。そのまま前半を終了し、不穏な空気が流れる。その空気を一変させたのがしいな。後半3分、スローインを受けてから持ち込み、左足で決めた。その後も緊張から解き放たれたかのように、一方的に攻めるも三重の堅い守りを崩せず、1対0のまま試合終了。この時点で勝ち点3の得失点差-1の2位。

同日に行われた運命を掛けた第3試合の相手は帝京大可児高校。2試合目の常葉大橘戦では選手を総入れ替えで臨み、0対10で大敗するも本校に勝てばOKとの戦い方。その重要な1戦の出鼻をくじいたのがこれまたしいな。30mはあろうかというフリーキックを直接決めた。前半3分のことである。これで優位にゲームを進めることになったが、次の1点が遠い。それでもピンチらしいピンチもなく、時間が過ぎる。ようやく試合終了のホイッスルがピッチに鳴り響いた。ここまで長い道のりであったが、2年ぶり7回目のインターハイ出場を決めた瞬間であった。

遠くまで応援に駆けつけてくれた保護者、OG、教職員、サッカー関係者、サポーターの方々、メンバー外の選手の声援も大きな力となった。本当にありがとうございました。最後に、この大会を準備し、暑い中、運営に関わった選手、審判団の皆さまにも感謝したい。ありがとうございました。来年は愛知県が担当します。