10月に入り、やっとしのぎやすさを感じる気温になった今日、曇り空の下、体育祭が行われました。日頃、校舎内では聞かれない大きな声援、笑い声、感動が、生徒たちが抱えている日頃のストレスがこれで一気に吹き飛んだ感じです。(笑)
体育祭の種目は、毎年体育委員と話し合いながら決められます。しかし、時代が変わっても変えられない種目があります。それは、体育祭の最後を飾る3年生の「プロムナード」です。「プロムナード」の意味は、フランス語で「散歩」「散歩道」「連れ歩く」等と書かれていますが、この言葉はいろいろな分野でも使われていますね。グラウンドで行われるプロムナードは、空間を直線で描くことを意味し、まさしく「連れ歩く」という意味がピンときます。創立6年後に始まったと言われています。それを始めてくださった先生の意図は・・・?
曲に合わせて先頭の生徒に従って歩き、地面に図形を描いていく競技ですが、これが、行進している生徒一人ひとり自身も感動し、見ている私たちも感動させられるのは何故なのでしょうか?
一人ひとりの人生の多感なこの時期を3年間、まさしく「連れ歩く」という意味の通りに、独りではなく、たくさんの人と連れ歩き関わりをもって喜びは2倍に、悲しみ、苦しみは半分にしながら共に歩んで育ててきた「絆」が、こうして可視化されるからこそ、プロムナードは私たちに感動を与えるのかな?とグラウンドの演技を見ながら、私なりの答えを見つけました(笑)。その証に、プロムナードを終えた3年生たちが肩を組んで、先生たちに感謝の歌声GReeeeNの「キセキ」を届ける3年生たちの心憎い演出に、教職員の目から熱いものが込み上げていました。
今年のプロムナードは、熱中症対策で新たな道を考え短縮バージョンで企画されました。それがまた、私たちに感動を与えてくださった要因になったと思いました。体育科の先生方、夏休みから準備に取り掛かり、ありがとうございました。