11月30日から待降節が始まり、救い主キリストのご降誕を迎える準備が始まりました。本校もその季節に合わせて、2日間奉仕活動を実施しました。今年のテーマは「Keep on smiling」。
私たちが周りの人に対して行うことができる一番の思いやりは、「笑顔」です。自分のことに囚われていると、私たちの顔から笑顔が消えている時があります。そんな時、待降節の祈りの言葉「・・・救い主キリストの誕生を待つ私たちに、特に待降節の間、身近な人々、遠い国々の人々のために、今、何をなすべきかを教えてください。そして、わかったことを実践できる愛と恵みをお与えください。・・・」と祈るとき、自分への囚われから解放されていくのではないでしょうか?
奉仕活動先は、保育園、老人ホーム、障がい者支援施設、募金活動、教会、校内など約66か所で活動を行いました。奉仕活動をさせていただくにあたり、施設の方々、また募金活動にご協力いただいた方々に感謝申し上げます。生徒たちは皆様の温かいご指導やお言葉をいただき、「こんな自分でも誰かの役に立つことができた。」という喜びを体験することができたと思います。
*最初は緊張していましたが、園児たちと関わってみると私が驚くほどすぐ心を開いてくれて、あっという間に仲良しになれました。子どもたちの素直で正直な言葉や無邪気な笑顔に本当に励まされました。排水溝の掃除をさせてもらいましたが、普段気にせずに通り過ぎてしまうような場所にも先生たちが毎日気を配り、子どもたちが安全に遊べるように環境を整えているのだと実感しました。
*私が行った施設は身体、知的、精神障がい者の方が通われていました。いろんな方と交流をし、中には喋ることもできない人もいましたが、話しかけるとニコニコ笑ってくれました。たとえ話せなくても、体が不自由でも、笑顔で答えてくれる姿をみて、こういうコミュニケーションの取り方もあるのだと学びました。
*障がいを持っている人達は、できないことがたくさんあって可哀想な人たちを想像していたのですが、実際は違って、手助けが必要なところもあるけれど、話好きでたくさん話してくれた人もいたし、学校頑張ってねと励ましてくれる人もいて、不安になっていた私にたくさん笑顔を向けてくれる人たちでした。
*これまで生きてきて障がいを持った方々と接したことがなく、“怖い”というイメージしかありませんでした。ですが、利用者さんの様子を見ると「私たちと変わらない普通の人たちなんだな」と感じました。何も知らなかったからこそ、未知なことに恐怖心を抱くのであって、今回このような形で関わらせていただいたことで、世の中にこのような方もいるのだという理解にもつなげることができました。
*私はこれまでのことを振り返ると、家族に対して「やってあげる」「手伝ってあげる」という思いが大きく、心のどこかで見返りを求めていたことに気づきました。しかし、奉仕活動を通して笑顔で快く仕事を受け入れ、手伝うことの大切さを学びました。大きな仕事をしていなくても、自分のした小さな行動が誰かの生活を支える一つになっているのだと思うと、仕事をさせていただいているという思いや奉仕活動の意味“笑顔を絶やさない”でいること、見返りを求めすぎない助け方の大切さを改めて感じることができました。
毎年行っている募金活動は、栄で実施したCBCチャリティー募金の義援金は、141,976円でした。名古屋駅で実施した4月に起きたミャンマー地震の被災地への義援金は、159,291円、同じ目的で行った豊田市駅は、100,962円、合計260,253円になりました。ミャンマーへの送金は、確実に現地に届けられるように手配します。直接かかわりを持たないミャンマーの人々のために、ご協力をいただき本当にありがとうございました。皆様の思いやりによって、一人でも多くの方々に、生きる希望が届けられますように。
私達の心に、愛が宿っています。その愛は、他者の必要に応えるためにも与えられています。その愛を他者のために使えば使うほど、愛は増えていきます。その時に私たちの心は満たされ、優しくなり本来の自分と出会うのではないでしょうか?
