自分の時間は自分で作る ―令和8年度1学期始業式―
2026.04.11


令和8年4月8日(水)、昨日の入学式での雨から一転、快晴に恵まれました。今年度はじめて全校生徒がそろって登校する日。校門付近では色とりどりのチューリップが生徒たちを出迎えました。以下、新年度にあたって生徒の皆さんに伝えたメッセージをお読みください。

 

◇高校生活の時間の使い方◇

おはようございます。新しい年度が始まりました。気持ちも新たに高校生活を有意義に過ごしてください。それに関連して少し「時間の使い方」についてお話ししたいと思います。

2、3年生の方は聞いたことがあると思いますが、「時間の使い方はいのちの使い方」という考え方があります。私たちの人生には時間の限りがあります。「時間を使う」ことはその分の「いのちを使う」ことでもあります。しかしどうしても日々の生活においては、そのことを忘れがちです。

 

◇時間の使い方には2種類ある◇

関東のある高校の校長先生が時間の使い方には2種類あるとおっしゃっていました。「時間を積み重ねる」使い方と「時間を溶かす」ような使い方です。「時間を積み重ねる」とは、現実での様々な体験を通して自分の中でいろいろなことを気づいたり学んだりして成長につながる時間です。

一方、「時間を溶かす」とは、スマホでゲームをしたり動画を見たりしていると、気軽でそれなりに楽しくてあっという間に時間が立ってしまう、でも何も残らない、そんな時間です。ネット空間ではAIの機能によって自分の履歴から自分が興味のありそうなものを次に次に提供してくれます。自ら選んでいるようで選ばされ、時間を消費させられている、他人の人生を生きているということにもなりかねません。もちろん息抜きでそんな時間があっても全然いいと思いますが。

 

◇タイパに注意◇

近年、「タイパ」という言葉をよく聞きます。「タイム・パフォーマンス」の略語で「かけた時間に対して得られる成果や満足度」を意味します。ある意味、重要なことでもありますが、注意も必要です。なぜなら、一見「無駄」と思われる時間のなかに大切な気づきや学びがあることも多いからです。

例えば日々の学習において簡単に答えを聞くより、時間や労力をかけて調べたり解いたりした方が力になったり身に付いたりします。また長編小説を時間をかけて読むのと、拾い読みしたりあらすじだけ読んだりするのとでは、受け取るものが全く違います。感動も違います。

 

◇失敗にかけた時間は無駄か◇

科学の世界では、実験に失敗しても、それは、その方法では上手く行かないことが分かった、その発見であり、学びであると捉えます。他の世界においても、人はむしろ失敗から多くを学びます。それにかけた時間は決して「無駄」ではなく、積み重なって成長へと繋がっていく時間です。

 

◇自分で自分の時間を作る◇

また「生活のしおり」にも書いてありますが、自分で「自分の時間」を作ることが大切だと思います。時間管理をしっかりして、計画的に毎日を過ごしましょう。時間軸を念頭に置き、一日の過ごし方、一週間の過ごし方、定期試験まで、受験まで、部活の大会や発表までの過ごし方という具合に意識するといいですね。

 

◇休息の時間の取り方も大切◇

休息の時間を上手に取ることも高校生活では大切です。時には、一人でぼーっと過ごす時間も重要です。睡眠時間をしっかり取ることは、何よりも優先です。生活のリズムも意識してください。心と体の健康は、主体的な時間の使い方と密接に関係しています。

以上、そんなことに気を付けながら、新年度を始めて行きましょう。

校長 村手元樹