健康に関する意思決定と行動選択 ―令和4年度夏休み出校日―
2022.08.24

鱗雲

 秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・

 残暑お見舞い申し上げます。8月18日、出校日でした。登校時間はあいにく激しい雨に見舞われ、午後からは晴れるという天候でした。昨今の不安定な気候、猛暑による熱中症の危険に加えて、新型コロナウイルスも高止まりが続くという状況で、健康には細心の注意が必要だと思い、朝の放送で生徒の皆さんに次のような話をしました。(一部補った部分もあります)

◇NHKラジオ高校講座「保健」を聞く◇

おはようございます。雨の中、登校お疲れ様でした。

夏休みもあと2週間となりました。2学期のスタートを良い形で迎えられるように有意義に過ごしてください。

修業式でも言いましたが、まずは一番大切なこと、引き続き体調管理には十分気をつけて過ごすことです。先日たまたまNHKラジオの高校講座の保健の授業を耳にしたのですが、その日のテーマが「健康に関する意思決定と行動選択」でした。講師は大学の先生で、聞き役がタレントの壇蜜さんでした。健康に関する正しい情報を踏まえて、何に気を付けてどう過ごすかを自ら考え、行動を選択すること。そういう意味では毎日が保健の勉強だなと改めて思ったわけです。

◇「運動」「栄養」「休養」「時間管理」◇

昔から夏バテという言葉があるように、高温多湿の夏はもともと体調をくずしやすいので、保健の授業で習うように、「適度な運動」「栄養」「休養および睡眠」「規則正しい生活および時間管理」を心掛けることが大切です。そういう意思決定と行動選択が感染症対策や熱中症対策にもなります。またそれが日々の活動を充実させることにも繋がってくると思います。

◇私の夏休みの過ごし方◇

私自身も夏休みをそんなふうに過ごしています。「規則正しい生活」「無理をしない」が目標です。早寝早起き。睡眠をしっかり取る。朝日を浴びる。(人間は思う以上に生物です。太陽とともに起き、太陽とともに休むというのが体にいいのは自然の摂理なのかもしれません)朝食を食べる。文部科学省も「早寝早起き朝ごはん」を推奨していて、就寝リズムや朝食摂取が学力とも関係しているデータを公表していますよ。

水分をこまめに取る。できるだけ野菜を食べる。仕事の合間に適度な休憩を入れる。頭が疲れたら私はよくチョコレートを食べます。疲れが癒やされる、集中力を高める、脳を活性化するなどさまざまな効果があると言われています。また幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を促すので、心なしか幸せな気分になります。もちろん食べ過ぎはよくないので、量には気を付けています。

◇無理をしない◇

無理をしないということですが、昔だと庭に雑草が生えていると今日やってしまおうと炎天下で何時間も草取りをしてくらくらとしていましたが、最近は本当に危険なことだと思い、リスクをおかして1時間より30分で2日間やればいいのではないかという考え方になってきました。少し頭がよくなってきたんですね。

「無理をしない」ということは「努力を惜しむ」ことではなく、要するに「理屈に合った、合理的な努力をする」ということです。時間管理をして計画的に持続的に行った方が結果的に効率がいいことが多いです。いわゆる「サステナブル」です。

草取りに限らず仕事や勉強も同じ。健康に気を付けながら、さまざまな活動をできるだけ無理せずサステナブルに楽しく進めてください。

校長 村手元樹