
雪の日のマリア像と山茶花
◇ゴッホの魅力◇
おはようございます。1月のテーマ「希望」に関連して、ゴッホという画家の話をしたいと思います。先日、愛知県美術館で開催されている「ゴッホ展」に行きました。ゴッホは、オランダ出身のポスト印象派の画家で、日本でもたいへん人気のある画家です。
その人気の理由は、まずゴッホの人生がとてもドラマチックで、人間的な魅力が私たちを引きつけます。また作品においては鮮やかな色彩と厚塗りの力強いタッチがとても強いインパクトを与えます。特にひまわりの絵に代表されるあざやかな「ゴッホの黄色」は元気を与えてくれます。さらにゴッホが日本の浮世絵の影響を強く受けているのも、私たちの感性と通じて共感を覚える一因かもしれません。
◇家族が繋いだゴッホの夢◇
今回の「ゴッホ展」のテーマは「家族が繋ぐ画家の夢」です。ゴッホは37年の短い生涯を送ります。ゴッホが絵を描き始めたのは27歳の時、亡くなるまでのわずか10年間です。その間に2000枚くらいの絵をものすごい勢いで描きます。そのうち生前売れた絵はわずか数点ですが、「音楽のように人々の心を慰めるものを表現したい」という思いで書き続けました。
ゴッホの弟のテオがずっと兄の生活を支えました。兄の才能を信じ、兄の夢を応援し続けました。いまちょうど『豊臣兄弟』というNHKの大河ドラマを放映していますが、主人公は秀吉でなく弟の秀長です。テオは兄の夢を支え続けた秀長に通じるものがあります。
しかし兄の死の半年後にテオは亡くなり、その夢はテオの妻、ヨーが引き継ぎます。ヨーは展覧会を開くなどしてゴッホの絵を世に広めていきます。またゴッホが家族や友人に宛てた手紙を書簡集として彼の生き方や考え方を世につた出版したのも大きな功績です。その後、テオとヨーの子供が夢を引き継いでファン・ゴッホ美術館を設立します。
◇共有する夢◇
このように夢や希望は一人のものではなく、誰かの夢を誰かが支えたり、誰かの夢が他の人の夢となってその思いを引き継いだりするものだなと思います。シスター方も聖バルトロメア・カピタニオの夢を繋いでいらっしゃるのではないでしょうか。
ちなみにゴッホ展は愛知県美術館で3月23日まで開催されています。興味があったら是非行ってみてください。高校生価格で入場できます。名鉄瀬戸線、栄町下車3分、オアシス21のところにあります。
校長 村手元樹