Girls,be Ambitious
2025.05.14

5月14日爽やかな五月晴れ、第62回の創立記念日を迎えました。

新1年生を迎えての初めての学校行事、まだ1か月と2週目を迎えただけなのに、3学年心を一つにした合唱の仕上がりに参加した人たちは感動していました。

生徒たちは創立記念日の準備を通して、62年間の歴史を作ってくださった方々に感謝の心が育ち今日を迎えたと感じました。

 

 

 

そのことを、村手校長先生はお話してくださいましたが、そのお話を短くまとめて紹介いたします。

 

「62年の間、たくさんの人たちの想い、願いが積み重なってこの学校が築かれています。今回はその中のひとりの先生、故加藤恵先生のお話をします。この先生はいつも生徒たちに“Girls,be Ambitious”と言っておられました。『大志を抱け』というというと大きなことのように聞こえますが、この先生がこの言葉を言ったのは、愛読書の『赤毛のアン』の引用からアンを引き取った老妹が男の子を願っていたのに女の子が来たのを見て、こんな子はなんの役に立てるのでしょうと言った時に、私たちがアンの役に立てる人間になりましょうと老兄は答えました。人の歴史は、その人の思いがつながって作られています。人を助けることで、自分自身も幸せになれる、その人生を歩んでほしいというその思いで、恵先生は生徒たちに言っていたのではないでしょうか。それは、聖バルトロメア・カピタニオにも通じるものがあります。目の前に困っている少女たちを助け、社会から疎外されている人々を助けながら、彼女自身輝いていました。まさしく、一粒の麦にも通じる生き方でした。その志が今もシスターたちに受け継がれ、ここで学ぶ生徒たちにも受け継がれています。」

 

 

 

62年間本校で教育を受けた1万人以上の卒業生たちは、聖バルトロメア・カピタニオと聖ヴィンチェンツア・ジェローザの志を受け継ぎ、社会で一粒の麦の生き方をしながら輝いている様子が目に浮かんできた今年の創立記念日でした。