自分と向き合った経験
2025.06.10

スマホなし、お菓子なし、テレビなしの非日常生活を通して、自分の心の声を聴く体験をする本校の修養会が、6月4日~6日掛川市「つま恋リゾート彩の郷」で行われました。

 

この3日間はお天気にも恵まれ、生徒たちにとって有意義な、これまで経験したことのない日々を過ごしたと思います。

 

 

 

 

修養会の閉会式で副実行委員長が挨拶の中で、次の言葉を述べました。

・・・止揚学園の福井先生のみんな平等に接する大切さや、片岡神父様の人生の責任は自分で背負わないといけないというお話だったり、様々な貴重なお話を聞くことができたと思うので、それぞれ自分が気づいたことをこれからの生活で生きていくことで、この修養会の意義を最大限に発揮できるのではないかと思います。

 

生徒の感想を抜粋し、皆さんと分かち合いたいと思います。

 

*私が一番心に残っていることは、誰にでも優しくすると、全てのものに感謝することです。いろいろな方のお話を聞いて、その人たちに共通していることは、どの人にも笑顔で優しく接していることだと分かりました。また、自分の命と他の人の命を同じくらい一番大切にしようと思いました。自分の心は自分しかわからないから、自分で感情のコントロールをして、自分の心の声をしっかり聴くようにしたいです。そして、同じくらいに隣人を大切にしていくことです。自分の心に正直になって無理に元気になったり、我慢せずに、そのままの自分で居たいと思いました。

 

*修養会を始める前の自分の気持ちは、大きく変化した気がします。・・・体が健康でも、心や精神が不安定だと、生きることが辛かったり、疲れたりすると思いました。ストレスを自分で上手に解消していくことが大切だと思ったし、大人になって自分でうまくコントロールできるようになりたいと思いました。だから、自分の心と向き合うことの大切さについてよく知ることができました。また、神父さんから聞いた「人はだれしも弱さがあり、その弱さを認める」と言うことです。この弱さと向き合い認め合うということを聞いたら、私の心がホッとし安心した感じになりました。こうして修養会を通して、新たな自分で会えました。

 

*・・・私は初めから何もしていない状態なのに、「分からない」「できない」などマイナスな考えが思い浮かぶことに気づきました。しかし、やり切った後、「やっぱりできた」「楽しかった」とプラスの考えが出てきます。それなら初めからポジティブに考えて始めた方が、終わった後に、より楽しい気分になるのだろうなと思いました。こうして、始めるまにネガティブに考えている自分に初めて自覚しました。それは、今思えば、小さい頃からだったと気づきました。これからは、最初から前向きにとらえられるようにしたいと思いました。

 

4月に入学し、これまで味わったことのないキリスト教文化の中で生活しながら、「この人、何言ってんの?」という思いで私の話を聞いていた生徒たちは(笑)、この2か月の学校生活を通して、人間である自分を育てていきたいという思いを持ち始めてきました。

ですからこの修養会の経験は彼女たちの心に栄養を与え、自分が成長していく喜びを感じることができたのではないでしょうか?

この修養会の続きは、今度は宗教の時間で行っていきます。

宇宙人の私の話が、人間である私の話として理解してくれていくでしょう。彼女たちの成長が楽しみですね!