梅雨に入り雨マークの日々を過ごす覚悟をしていたら、「いつの間にか梅雨前線が消えたらしいよ」と職員室でその話を耳に、梅雨の時期もなく「このまま暑い夏を迎えるの?」と心の暑さ対策を考えなくてはと思いました。つまり、「猛暑の日々をどのように私は受け止め、毎日を過ごすのか?」と思ったわけです。(笑)
毎日生きていると、いろいろ思いがけないことが自分の身に降りかかってきます。それは、この世に生を受けた時から始まります。私自身、過去を振り返ってみると、いろいろなことが身に降りかかってきました。その時はきっとあたふたしていた自分がいたと思いますが、不思議なもので何とか対処してきたのでしょうね。そのお陰で自分を大切にすることを知り、今の「私」という人間が造られてきています。
ある新聞に、「通信制高校卒業生の進路追跡調査」の記事が載っていました。通信制に通学した生徒の半数は、卒業できないということです。また、大学へ行ったとしても半分は2年で大学を辞めてしまうという結果が報告されていました。その後は「何もしていない状態」が半数ということです。
文部科学省は学校教育で子どもたちに「生きる力」を身に付けるようにと、言っていますが、それは学校側だけでは不十分です。問題が生じると子どもと親は、それを回避しようとします。学校側も同様かもしれませんが、その時こそ、子どもに乗り越えさせる力を身に付けるチャンスと受け止め、その問題と向き合う姿勢が必要になってくると思います。
私は現在相談室を担当していますが、生徒たちの話を聞いていると、彼女たちなりに悩みを抱えています。その悩みの解決を一緒に考え、解決の道を探します。逃げ腰になっている生徒たちは、このままの弱い自分ではいけない、強くなるためのチャンスかもしれないと思っても、問題を受けとめる勇気が今一つって感じなので、一緒に探しながら背中を押します。
快適な人生って、自分で作るしかありません。しかし、それを人に任せて生きてきたから生きる力が育てられてこなかったのかもしれませんね。生徒たちはそれなりに、大人にSOSを出してきています。そのSOSを成長するサインとして周りの大人が受け止め、正面から向き合ってあげる大切さに、生徒と日々関わらせてもらいながら教えられています。
「何もしない状態の青年」の増加を防いであげたいですね。一回しか生きられない命をみんな頂いていますから!